9. 「日本で暮らす」(スコットランド人の住まい)
M 邸  東京都新宿区
築?昭和初期の木造住宅・色彩計画とウィンドウスタイリング
 
 


スコットランド人男性の施主は昭和初期の木造住宅、いわゆる「しもたや」と呼ばれる中古住宅を購入し、自分流の住まいを完成すべく、自らの手で2年がかりの改装工事に奮闘中でした。

After

工事の終盤、内装の前段階になった頃「色彩計画」以降のご依頼を受けました。床のテラコッタが活き活きと見えるということを基本に、壁、天井の色を決めました。

色彩計画・ウィンドウスタイリング(未来空間)
 

階段はカシューで紅、吹き抜けの壁の1面には、塗装ではなく銀箔を貼りました

銀箔に反射した太陽の自然光が、暗くて寒い一階のリビングにとどきます。

工事中のお部屋を拝見しながら、打ち合わせしていく過程で施主自身の考え方が理解できました。

Before

感心した のは、2階に上がるとプライベートルームの入り口が、縦格子の木製引き戸「和のテイスト」になっているという ことでした。
室内は「ウィリアムモリスの壁紙を」という、一見ミスマッチに思える組み合わせも、なるほどと理解できました。


2階の洗面は爽やかに・・・

色彩は人の温熱感や食欲など、視覚情報が脳に伝達されることで、心理的にも大きな影響を与えます。色の打ち合わせは、現地での重要なパートです。

 

施主は、日本が好きというより日本の風土に育った物、習慣の良さを認めながら、現代性を取り入れる工夫 をしていたのです。驚いたことにこの家は、エアコンもテレビも不要な生活なのです。昨今、信じられないと思いましたが、なぜか楽しそうです。
夏の暑い日には玄関先に打ち水をする。玄関の引き戸を開け、風を通すなど・・・自然を「楽しむ心」を感じ ました。

住まい手が四季の変化を受け入れ、自然を楽しむ工夫・・・。少し前のわれわれの生活にも確かあったはず・・・ 和の伝統、文化をさりげなく取り入れる外国人の生活に触れ、改めて自然や時間を等身大で感じること、手をかけることの大切さを思いました。


お客様の声:

「今回は考える人(ソフトウェア)、工事する人(ハードウェア)それぞれ別けてお願いしましたが、欧米ではそれが当たり前です。ソフトウェアでお金をちゃんと取ってください。」「お願いした仕事の結果は、とても気に入ってます。色・素材・・驚きです。快適な生活空間です。」


   
 
 

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